キスを世界に広めていった映画3>
・映画史上初のキスシーン
1896年『メイ・アーウィンとジョン・C・ライスのキス』
エジソン・マニュファクチャリング・カンパニー製作。二人の正装したカップルが少しの会話後にキスをする映画、30秒ほど。出版社に勤める批評家が話題にして、大いに盛り上がった。
・映画史上最多のキスシーン
1926年『ドンファン』
主役 ジョン・バリモア
メアリー・アスターやエステル・テイラー
ワーナー・ブラザーズ社製作。2時間47分の映画中、主人公が相手に191回ものキス
・史上初の男同士のキスシーン
1927年『つばさ』
死んでしまう兵士に向けてキスをする
・キスシーンの最長記録更新
1941年『入隊しちゃった彼 You're in the Army Now』
ジェーン・ワイマンとリージズ・トゥーミー
コメディ映画、3分5秒のキスシーン
・映画史上初のディープキス
1961年『草原の輝き』
ナタリー・ウッドとウォーレン・ベイティ
初めての舌を絡ませるキスをした
・キスだけをテーマとした映画
1963年『キス』
監督 アンディ・ウォーホル
たくさんのカップルのキスシーンのみの映画
3分30秒のキスシーンで最長記録を更新
・現代の映画でまた最長記録を更新
2010年『デート&ナイト』
ティナ・フェイとスティーブ・カレル
映画終わりのクレジットロール中(約5分間)ずっとキス
またこうした映画の発展から、映画製作倫理規定(ヘイズ・コード)が規制がかかる。
「肉欲的なシーンは、下等で下劣な要素を刺激する恐れがある」
「度を越したキスやみだらなキス、好色な抱擁、きわどい姿勢やしぐさは見せてはならない」
映画の進行上、必要ないとされるキスシーンは「炎が燃え立つ映像」か「結婚式の鐘などのシーン」に切り替わった。しかしそんな規定には負けず、キスの魅力を伝えるべく映画製作会社は、キスシーンを扱った映画を作り続ける。その結果、現在でも普通に映画のキスシーンは存在する。
1985年エイズが大流行
映画俳優組合は映画プロデューサーらに対して要請する
「劇中に口と口でのキスシーンが入る場合は、事前に俳優達に書面で記す」とした。
昔から「キスシーンをみたい」という人のロマンチックな願望。そういう期待に応えるべく頑張ってきた映画会社の貢献が、現代のキスへの発展に影響を及ぼした。












