キスch

赤ちゃんはお母さんのおっぱいを飲む。

赤ちゃんが生まれて初めて口にするものは、お母さんのおっぱいだ。

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ何もわからない。

赤ちゃんにわかりやすいように、母親の乳首は目印として赤みを帯びるようになった。

母親のおっぱいを飲むことで、生への安心と愛情を初めて感じる。

おっぱいを飲むことで、子供と母親の絆はつくられていく。

赤ちゃんは母親のおっぱいにキスをすることで、安心感を得られるということを覚える。

授乳の時期が終わると赤ちゃんは乳首が恋しくなり、身近にある自分の親指をしゃぶる。

しかし親指は乳首の感触とは異なり、もっと乳首の感触に近いものを必要とする。

　やがて赤ちゃんは大人になり恋愛をする。

他人との間に、母親と同じ絆を得ようとしたがる。

そう、赤ちゃんの時に覚えた、おっぱいにキスをすることで得られる安心と愛情。

ここで相手の乳首を必要とするが、もうひとつ露出している部分で乳首と同じ感触のものがある。

それが唇だ。

この乳首とよく似た感触の唇に、吸いつきたいという願望が生まれる。

母親にもらった愛情と同じ感情を、大人になって母親以外に得ようとする。

またたくさんの愛情をもらった唇で、相手に愛情を与える。

生まれたばかりの赤ちゃんが、自然と生きるために覚えた行為。

これがキスへの願望の始まりとなった。