キスch

男性サイドでキスというと、一般論として直情的な流れから至るケースが挙げられがちである。もちろんそれが総てのケースに当てはまるわけではないものの、やはりキスをすることが目的化してしまっている人も少なくないのではないだろうか？

キスとは、あくまで愛情表現の「手段」の一つに過ぎず「目的」ではない。相手に愛を伝える方法は言葉、仕草、表情などありとあらゆる多面的な方法がある。キスはむしろここぞというタイミングだからこそ嬉しさもひとしをなのであって、あまりに乱発してしまってはバーゲンセールではないが価値は暴落してしまうだろう。

たとえば昼間は遊園地で遊んだりレストランでともに食事を摂るなどし、夕方陽の沈む海辺で語りあいつつキスをするというシチュエーション。この場合、パートナーは男性との時間の共有という「想い出」ができ、情緒的にも盛り上がっていく光景である。会話というコミュニケーションを多くすればするほど、やはり絆や愛情などは深まりやすい。ロマンチックなストーリーが過去から好まれてきた理由がここにある。

要はいきなり「結果」に至ろうとはせずにコツコツと「過程」を積み上げてこそ、キスをした際の感動も増幅されるのではないだろうか。建物同様、基礎の頑丈な方が絶対に安心できるのだから。