ファーストキス体験談
/自宅近くの駐車場で
中学二年生。
学校にも慣れてきて一番羽の伸ばせる時期。同じ学年にもカップルは増えていました。
周りに取り残されることなく、私にも彼氏がいました。
同じクラスのバレー部男子。背が高くて、優しい。
サッカー部や野球部のような華やかさは無いけれど、ホッとできるタイプの男の子でした。
放課後教室に残ってしゃべったり、休日はいっしょに近所のスーパーに行ったり。
そんな可愛い中学生の恋愛。
付き合い始めて二ヶ月ぐらいだったかな。いっしょに遊園地へ。初めての遠出。
帰宅は七時近くで冬の空は真っ暗。
自宅の近くまで送ってもらい、駐車場で話す。これぞ中学生カップル。
いつもと違う雰囲気。そわそわしている彼。本人は自然に振舞っているつもりだろうけれど、女子にはわかります。「狙ってます!」ということが。
「ちょっと座ろう」から、横を走る車のライトがやたらとまぶしい。風もビュービュー。雰囲気ゼロ。などなどの理由をもとに、駐車場の一番奥の空車スペースの車止めに座りました。
たわいもない話。内容は特になし。会話の内容は全く覚えてないけれど、手の動き、視線の動きはいまだに覚えています。
ついさっきまでも手はつないでいたのに、なんとなくぎこちなくまた手をつなぐ。ちょっとむれている感じ。
少し離れて座っていたのを、お互いぴったり隣に座り直す。
手で頭をなで始める。これぞ教科書通り。
もうお互い「キスする」のはわかっているのに、時間だけが無駄に過ぎていく。
この時間ってファーストキスだからこそ味わえる時間。それがまた楽しかったりもする。
そうやってひっぱってひっぱってひっぱった結果。わたしは目をつぶる。
「きたーーーー!」
と思ったらあれれ・・・。
私の鼻に何かを感じた。
えっ、という顔で目を開けてみると「ごめん、鼻にしちゃった。」と真っ赤な顔。
目つぶってしたの?鼻にしちゃうなんてこれまたありがちな失敗の上に、自分のアゴを私の唇に当てるという変化球。
今の自分なら笑って上手くその場を作り直せますが、当時の私にはそんな余裕はなく。
「う、うん…。」
とだけ言って気まずい感じのまま解散。素敵なファーストキスにあこがれていたけれど、実際はこんな落ち。
なんで鼻にしちゃったのでしょう。
緊張してたのかな。
でもあの時感じたファーストキスのドキドキ感は、今でも素敵な思い出として残っています。

おもしろー( ^ω^ )このひとーーー
きっとお互いに緊張していたんだね~(笑)
自宅近くの駐車場でしゃべるあたり すごくよくわかります!
確かにそんな感じですよね。ファーストキスって(^з^)
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