ファーストキス体験談
/鈴木くん!よくがんばりました
幼稚園の時から、気に入った男の子を追いかけまわしちゃチュッチュしていた私。
そんな私も小学校高学年ぐらいになると、さすがにちょっと恥じらいも持つようになり、もちろんそんなことはしなくなりました。
五年生の二学期。生徒会に入っていた私は、委員会などで他の学年と関わることが多くなっていました。そこで出会ったのが一つ上の鈴木くん(仮名)。
鈴木くんからラブ光線を浴び続けた私は、よくおしゃべりをしていつからか自然と「付き合おう」という話になり、一緒に帰ったり、公園に行ったり駄菓子屋に行ったり…。
一番嬉しかったのは、休み時間に教室に会いに来てくれる事でした。
付き合いだして二ヶ月ぐらいして、昼休みに屋上で待ち合わせをしました。
とは言っても鍵がかかっているので外には出られず、階段を上りきった踊り場です。
鈴木くん「みんなに馬鹿にされるんだ」
とうつむき気味で言う彼。そんな悩みを年下の私に相談するのか~。自分で解決しろよ、と強気に思っていた私は、次の瞬間耳を疑いました。
鈴木くん「おまえら付き合っているのに、まだキスもしてないのかよって言われた…」と彼。
わお、ストレート。
初めて手をつなぐ時も、「付き合っているんだからそろそろ手ぐらいつながないとかっこ悪い」と言ってきた彼。彼はえに書いたような照れ屋さん。
鈴木くん「だから…してもいい??」と聞かれたら断れませんよね。
「え、恥ずかしい」などと言えるキャラでもなかった為「それぐらいなんてこと無いわ」というような雰囲気を必死に出していました。実際出せていたのかはわかりませんが、出そうとしていたのは覚えています。
「いいよー」とちょっと笑いながら答え、「どうぞ」という顔をして彼の顔を見ていました。
真っ赤になった彼が、私の両肩をつかみ体制を整えました。
ドキドキわくわくで次の動きを待つ私。
鈴木くん「目、つぶってよ」と言われ、目は開けていちゃダメなんだ。と一つお勉強。ドキドキ…
なんせ、幼稚園の時は自分から追い掛け回してチュチュしていたので、目はいつもガン開きでしたから~。
心を入れ替え、再チャレンジ。目もつぶった。よし、こいっ!
『ブっっちゅ~~~う!!!!』
予想外に長めのキス。私は途中で目を開けちゃいました。
彼が緊張で目をギュッと閉じている姿が視界に入りました。
離れて少しして、落ち着いたのかニコニコしながら「しちゃったね。」と一言。
無言で大きく頷いた私と手をつないで階段をおり、私は更に下の階へ、それぞれの教室に戻りました。
その後大変だったのが、鈴木君が「俺はやったぜ!」とクラスメイトに報告会を開いたことでした。
彼は次の日からヒーロー。私も無駄に有名人。みんなより一歩先に進んだ感じで気持ち良い部分もありましたが、こういう事は秘密にしておきたいですよね。
それから三年後。別々の中学に進んだ彼から突然の連絡が来たのは、また別のお話です。

読んでてほんわかしました~(o^^o)♪
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