キスch

高１の春でした。僕は彼女とカラオケボックスへ行きました。

中2の時からの付き合いですが、高校受験に向けての勉強とあの頃はDQNだったため、あまり彼女をかまってあげられませんでした。

なので連絡は取るけどあまり会わずで2年間。よく別れずにいたな～と思います。

今日は彼女と久しぶりのデートだったので、何歌おうかな？と考えながら入りました。

それぞれ好きな歌を歌ったり、2人が知ってる曲を一緒に歌ったり普通な感じでした。

そして、時間が来てマイクやらリモコンやらを片付けている時に、そう言えば彼女はファーストキスを済ませている、ということを思い出しました。

考えてみれば(自分とは手を繋いだことはあってもキスはしてなかったな。ん？今チャンスじゃないか？)と心の中で思った瞬間、心臓がドックンドックンと鼓動を早めました。

自称人見知り&チキンの僕は、そんなレベルの高いこと出来ないと思いましたが、流石にこんなに遊ぶ時間も作ってあげずに、しかも何もしていないのはおかしいじゃないかと言い聞かせました。

そして彼女が「どっかいこうや～。」と言ってきたその時に、心構えができた僕は「それよりも…したいことがあるんよ」と言って、自分の唇を指差し「これ」と言いました。(恥ずかしがり屋でもある僕は「キス」という単語を言えませんでした)

いきなり言ったために、「え、え、マジ！？ちょっ、怖い」など、ちょっと引かれてしまいましたが、「やっぱせんほうがいい？？」って言ったら「いやしようや」と言われて内心よっしゃぁ！！と思いました。

ただ僕らが行ったカラオケボックスは、ドアの曇ったようなガラスにちょっと透明な部分があるため、外から見られるんじゃないかと思い、見えにくい自分の場所へ移動させました。

そして肩に手を置き顔を近づけようとしたら、テーブルを挟んでいたので近づけず、肩を持ったまま足だけで移動しました。(焦っていました。かなりカッコ悪い)

そして気を取り直して顔を近づけようとすると、彼女が顔を下に向けたので「上向いてください」と言いました。

そして顔を近づけた瞬間彼女がまた下を向いていたため、彼女の髪が僕の口にあたりました。少し驚いて一旦離してしまいましたが、今度こそ近づけられて、そっとキスをしました。

その後は突然しようと言ったことで「ごめんね」と言いました。

次にキスをさせてくれた感謝で「でもありがとう！」と言いました(今思い出したら真面目かwwと思ってしまいます)

その後は、本屋や公園へ行った後、2人で手を繋ぎながらちょっとした散歩をして帰りました。

あの時の心臓バクバクと彼女のやわらかい唇の感触は忘れられないです。

ただカラオケで歌った後だったため、どちらも唇が乾燥していたというのが心残りですかねw

カラオケボックスでする場合はドリンクバーをお忘れなく。