キスch

私は高校を卒業して、某アパレルブランドでショップ店員として働いていました。

私が働いていたショップには毎日のように、洋服や書類などの荷物が届いていました。

そしてその荷物は決まって同じ時間に、同じ男性が運んできました。

高校を卒業したての私にとって、毎日荷物を運ぶ○川急便の彼はカッコ良く、まじめに仕事をする姿が大人に見えて、一目ぼれに近い恋をしてしまいました。

髪は短髪。声は高く、ハキハキ、好印象。半袖から突き出す腕は筋肉質でとても男らしくて…

最近では【○川男子】なんて言葉もありますものね。

でも、荷物を受け取り、渡すだけの関係。

彼と話をするのは伝票を受け取って「御苦労さまです。」「ありがとうございます。」程度でした。

でもなんとなく違った目線を感じたり「もしかすると…」なんという馬鹿な妄想もしていました。

そんなある時、その日発送しなければいけない大事な荷物を渡し忘れた私は、トラックが止まっているショップの裏口へ荷物を渡しにいくと、彼はトラックの積み荷を直していました。

降りてきて額の汗をぬぐいながら「はい、ありがとうございます。」

いつもの受け答え…

振り返ってお店に戻ろうとすると、急に手をつながれ引き寄せられました。

「あのーいつも来るたびに…あなたの笑顔が…好きでしたー」

「でも、今日でこのコースを外れることになりました。もう会えないのかーと思うとすごく残念です…」

急に言われたのでビックリしました。でも直球ストライクな彼の正直な気持ちにわたしはグッときました。

「また別で会えばいいじゃん…その…私も気になっていましたー」

つないだ手をそのまま引かれトラックの影に

そこで、あついキスーーー

力強いキスで唇がもげそうでした（笑）

その後2年ほどお付き合いをして別れてしまいましたが、ファーストキスだけはとてもいい思い出です。

そのまま彼と結婚できれば、もっと公で話す機会は増えてたと思うんですけどね。

あの時のファーストキスはとても熱かったｗｗｗキュン

そんな私のファーストキス体験談です。