キスch

クラスの中ではわりと地味でおとなしい私。夏休みの部活(吹部です)を用事で早退し、部室から出て下駄箱の方に行く途中。すると下駄箱にD君が一人で。

彼とは三年間同じクラス。明るくクラスではリーダー的存在、でも少しチャラくてよく授業をサボってました。

そのせいで、夏休みのフォロー学習に呼ばれていたそう。三年間一緒なのに、何か用事がないと話す機会はありませんでした。

そんな彼が「お疲れ。吹部大変でしょ。」と話しかけてくる。「う、うん、、、」慣れなくてまともに話せない。長い沈黙が流れる。(多分3秒ぐらい)　すると突然。「俺、お前のこと好きだよ。、、、でもお前、気付いてたでしょ？」　

嘘！？私のこと好き！？そんな素振りみせたことなかったのに。自分では割りと敏感だと思ってたのに。

「、、、お前は俺のこと好き？、、、、ていうか、好きになって//」別に彼のことは嫌いじゃなかった。

「、、、うん、、、」と応えると、彼はポケットに手を入れたまま、急にキスをしてきた。

そして逃げるように帰っていく。「また9月なっ///」

呆然と立ち尽くす私。ファーストキス奪われたっ！という何とも言えない気持ち。あんな目立つ人が私のどこを好きになったのだろう、、、という疑問。

でも、慣れたような優しいキスで、ちょっとムカつくような。

9月に入ったらまた書きます。