ファーストキス体験談
/思いがけないファーストキス
私のファーストキスは高校2年生の冬。埼玉の県立高校に通っていました。
週末の日曜日は声優になる夢を叶える為に、東京の育成学校に電車で通っていました。
そこで同じ夢を目指すものとして友達がいっぱいできました。割と東京の子が多かったけど、栃木や茨城など近県からも通っている子もいました。
その中の一人、神奈川から来てる男の子がいて少し気になりました。金髪で色白、ファイナルファンタジーに出てきそうなきれいな目をしていた。(以降かながわくん)
みんな出身がバラバラということもあり、各地域の話などで盛り上がり、アドレスを交換しました。
友達も遠距離だとけっこう連絡が頻繁になる。ある意味地元の友達よりも大事にしていました。好きな声優やアニメの話になると、みんな止まらなくなる。
ある時かながわくんから「相談がある」と連絡が入り、人一倍世話好きな私は快く引き受けました。
メールだと話ずらいから、ということで東京でお茶をしながら話すことになりました。
相談ってなんだろ?
気にかけながら電車に乗ったが、会ってみるとそんなことはすっかり忘れ、好きなアニメの話でまた盛り上がりました。
かながわくんは私よりもずっとアニメに詳しく、声優のことも勉強している。喫茶店で3時間も話し、気が付くと7時を回っていました。
「ずっと座ってたから…少し歩かない?」
駅近くの繁華街からちょっと離れて、人気も少なくなってきた。公園があったのでそこのベンチに座る。
かながわくん
「オレ…おまえが好きかも…」
いきなり!!?、告白された。
私は自分に自信がない方だし、周りの友達からはよく鈍感と言われる方なので、この告白には正直ビックリした。でも徐々に実感がわいてきた。
私の心臓は急ピッチに高まった。
わたし
「本当に?本当に私のこと好きなの?」
かながわくん
「うん、初めて会った時からその…気になってた…」
(うそ~~、それ私も、あった時から気になってはいた。でもまさか…)
その時私は数多く見てきた、好きなアニメのシチュエーションを思い切ってマネしてみた。そのシーンは腐るほど見てきた。冷静に頭に思い浮かべ、少し下を向いて口を尖らせて
わたし
「ん~好きなら…キスしてくれる??」
その時、彼の唇が重なった。はやかった!!生まれて初めてのキス。ドキドキしててどうやってキスするのわからなかった。
私の顔が赤くなるのが頬の熱でわかった。でも頭は真っ白。まるでアニメやドラマを観ているような、不思議な感覚だった。(わたし…今、ヒロイン??)
そんなロマンに浸っている時に彼から
かながわくん
「力入りすぎてるよ。もうちょっと…力抜いて(笑)」
私は肩から全身に力が入っていたみたいで、口も自然にとがっていたみたい。ダサ~
わたし
「だって…キスしたことないから」
かながわくん
「うん、これからいっぱいしよ~」
そこで二人時間を忘れキスしたり、くっついて囁きあったり抱き合ったりした。冬の人気のない寒い公園に、小さな火が付いた。
友達では付かない「恋人同士」という、暖かな火が。
次の日、学校で二人の関係は内緒にすることに決まった。二人だけの秘密。友達には話したいけど、内緒の恋愛ってまた興奮するんです。
二人の愛は深まって1年後にみんなに発表しました。みんな気付かなくてビックリしてたけど、あたたかく祝福してくれました。
10年たった今…。声優仕込みの絵本読みは、3歳の娘にとってはかなり評価が高いで~す。
彼は今も声優として、花開くために日々がんばっています。
私の掛けがえのない家族の一員として。

ファーストキス、カップル、結婚ってすごい!!
初キスがハッピーエンドは素晴らしい!!
- [11.30] 海の近くの林で [2]
- [11.15] Halloweenの日に… [2]
- [10.16] 家の駐車場で... [0]











