キスch

中学2年生の時。わたしは隣町の塾に自転車で通っていました。

進学塾だったのでみんな勉強まっしぐら。そこで知り合った1つ年上の先輩。普通にしているんだけど、成績はいつもトップクラス。

休憩時間なども話しかけてくれたり、余裕を感じさせてくれる人でした。

先輩は私とは違う中学なので、週に1度この塾でしか会えません。

会うといつも「元気かあ？」といって、話しかけてくれてたのでうれしかった。

わたしはそんな先輩に、いつしか恋心を描くようになりました。

帰り道が同じ方向なので、いつもいっしょに帰っていました。

塾の全国統一テストの日、午前中で終わり先輩と帰りにマックに行くことになりました。

わたしはポテトを食べながら

わたし「今日やったところ全然わかんなかった。理解不能！！」

先輩「どの教科？簡単だよ！！オレんちでいっしょに勉強すっか？」

初めての先輩の家、親はデパートに出かけていて留守中。家には二人だけ。

先輩の部屋、男にしてはキレイにしてるなあと思い、びっくりしました。

紅茶を入れてくれて勉強スタート！気が利くわ～。

わたしは先輩に何回も説明をしてもらうんですが、いまいち飲み込めません。

ちょっとイライラしてきた私に

先輩「休憩しよ～か？？」

ポッキーをだしてくれた。そしてクローゼットから出してきたのは、なんとポカポンゲーム！

先輩「勝負しようぜ！」

わたし「わたしそれ得意だよ！！じゃあ勝った方が王様だよ～」

先輩「よ～し」

先輩が負けたー

わたし「先輩の恋バナが聞きたいな～」

先輩「オレの恋バナ？？ん～好きな人が…いるんだあ」

わたし「もっと詳しく聞きた～い」

先輩「それは…次勝ったらな」

わたしが負けたーー。瞬間…黙って先輩がみつめてきた！！

先輩「キスしても…いい？？」

わたしはちょっとビックリしましたが、好きだったので目をつぶりました。

そっと彼のくちびるが、わたしのくちびるを制御しました。

わたし「あ、なにコレ？？この感覚は？？やわらか～い」

ゲーム終了。もう勉強なんてどうでもいいや～

キスしたまま先輩に押されて、クッションの上に横になりました。

わたし「ヤバいこの体制は…このまま」

「ただいま～」

ちょうど親が帰ってきました。

親「誰か来てるの～おともだち？？」

わたしは丁寧にあいさつをして帰りました。

先輩とは結ばれて、その後3年ほどお付き合いしましたが、好きな人ができたとかで、高2の時に別れちゃいました。

相手は女子大生。年上の色気にはかなわんな～、と思いあきらめたけど、当時めちゃくちゃ泣いたのを覚えています。

振られた時のこの敗北感…

そんな私も今は大学生になって、年下の男の子（笑）と
付き合ってま～す。

この年齢って、年下にモテるのかもね…

でも、あの時彼が離れていった気が、わかる気がします。

わたしガキだったもんな～

その後の過程を思い返すと苦い思い出だけど、決して悪くなかったわたしのファーストキス体験談です。